2023年8月
「特定技能SSW」の転職
在留資格「特定技能」における転職について、
2023年6月5日にMWOのサイトに発表文がありました。
要約すると、SSW外国人労働者は転職する権利はあるものの、雇用契約に基づく行動をとるようにと注意喚起しています。弊社では受入企業様との面接や入国前事前ガイダンスなどで複数回この手紙を彼らに直接読んでもらい、雇用契約がいつまで続いているかを説明することで、「来日後数ヶ月で転職」といった事態を避けるように取り組んでいます。
以下は全文の参考和訳です。
ADVISORY NO. 2023-004
CASES OF SPECIFIED SKILLED WORKERS TRANSFERRING FROM ONE ACCEPTING ORGANIZATION TO ANOTHER
他の受入組織への特定技能外国人労働者の移動に関する事例
東京の外国人労働者事務所(MWO-Tokyo)は、1つの雇用主から別の雇用主へとフィリピンの特定技能外国人労働者(SSW)が移動する事例の増加に注意を喚起し、関係者全員に対してこれらのフィリピンSSWの雇用に関する適切な手続きを厳密に守るよう呼びかけています。
フィリピンSSWは、それぞれの雇用契約に基づく義務と責任を再確認する必要があり、別の受入組織(AO)への移動を検討する際には、既存のAOおよびフィリピンの人材仲介機関(PRA)と相談することが求められています。さらに、フィリピンSSWはライセンスを持つPRAのみと連絡を取り、ブローカーや仲介業者として振る舞う不正な個人や団体から距離を取るよう注意を促されています。これにより、日本での雇用状況に影響を及ぼす可能性のある法的問題を避けることが目指されています。
一方で、特定技能外国人労働者プログラムの下で既存の受入組織(AO)およびそれに関連するライセンスを持つ人材仲介機関(PRA)は、関連するフィリピンおよび日本の法規や規制に注意を払い、国際的に受け入れられている倫理的な人材採用の規則と慣行に従うことが求められています。
MWO-Tokyoは、いかなる形態の不正な仲介、引き抜き、違法な人材募集活動も容認せず、これに厳正に対処することを警告しています。そのため、AOおよびPRAは、フィリピン人労働者の不適切で違法な雇用についてMWO-Tokyoに即座に報告することが勧告されています。上記の活動に従事する個人や団体は、必要に応じてフィリピンおよび日本の当局に対して報告され、黒名リスト入りなどの措置が取られる可能性があります。
最後に、違法な人材募集活動に影響を受けた可能性のある関係者や、フィリピンSSWの移動に関する懸念を持つ関係者は、MWO-Tokyoに相談し、適切な手続きと遵守を行うよう強く奨励されています。
https://polotokyo.dole.gov.ph/news/https-polotokyo-dole-gov-ph-wp-content-uploads-2023-06-advisory-no-2023-004-cases-of-specified-skilled-workers-transferring-from-one-accepting-organization-to-another-1-pdf/